クレジットカードを使えない、商店街の小さな薬局に僕が通う理由【顧客に密着する対応の大切さ】

僕が不便な薬局を選ぶ理由(マーケティング)

 

どうも、踊るATMこと覆面パンダ(@haikeifukumen)です。

 

突然ですが、あなたがお店やサービスを選ぶ理由ってなんでしょうか。

価格の安さや商品の独自性、そのブランドへのこだわりや会社が好きだから、はたまた知り合いが使っているからなどなど色々あるかと思います。

今回は、お店を選ぶ理由について僕自身が体験しとても勉強になった事例があったので、ここに書こうと思いまんもす。

クレジットカードを使えない、商店街の小さな薬局に僕が通う理由

僕は生まれつき障害があり、毎日薬を服用しています。

3〜4ヶ月に一度、定期的に病院で検査を受けなくてはならずその度に薬をどさっともらう兼ね合いで、その時々住んでいる近くの薬局で薬をもらっていたんです。

そして結婚してから実家を出て、引っ越しを何回かしている中で、さまざまな薬局で薬を貰っていたのですが、その時はクレジットカードを使えたり、きちんと薬の在庫があるかなどの理由で薬局を選んでいました。(あんまり現金持たないでキャッシュレス野郎だったというのもあります)

 

しかし今は近所の商店街にある小さな薬局に通っています。

 

正直マジで不便です。

いちいち薬局に行く前にお金を下ろさなくてはいけないし、なんなら薬局についてから現金が必要なのを思い出して一回待ってもらってしまう始末。

覆面パンダ

ぬああああああ!マジでめんどくせえええええ!!!
何度他の薬局に行こうかと思ったことか…。

ちょっと歩けば、他にクレジットカードが使える薬局もあるのですが、それでも僕は今もここに通っています。

じゃあ何でそんな不便なところにいくんだよお前って話なんですが、その理由は一つにつきます。

このお店を選ぶ理由、それは薬局のおじさんを気に入っちゃってるからなんですね。

近所の薬剤師のおじさん

大体予想はついていたかとは思いますが、お店の薬剤師のおじさんをLOVEしちゃっているからなんですね。

お店やサービスを選んでもらう理由作りの中で、他社にはない強みを作ったり強豪と差別化する要素は大きく分けちゃうと、だいたい3つくらいになるかと思います。

商品の質や独自性などで勝負する商品軸なのか、安さや簡易さなどで勝負する価格軸なのか、顧客一人一人にきめ細かいコミュニケーションをとって選んでもらう密着軸なのかになると思うんですが、なんでいきなりこんな話をしているかというと、この薬局のおじさんは見事にお客様に密着してコミュニケーションをとる密着軸の強みができているんですね。

もうとにかくおせっかいというか、色々してくれるんです。

いくつか理由を列挙させていただくと、

  • 僕の薬は結構量が多く、在庫が足りないパターンが多いのですが、すぐに取り寄せてくれ、わざわざうちにまで届けてくれる。(しかもうちが赤ちゃんがいることを把握してくれており、赤ちゃんを起こさないよう時間やインターホンなども気にしてくれている)
  • 顧客一人一人のことをちゃんと覚えていてくれて、接客してくれる。僕だけでなく嫁もお世話になっているんですが、僕の体調だけでなく嫁の体調や子供の体調、様子を聞いてくれて、薬についても一から全部説明してくれる。
  • お金なかった時、「急いでるならお金おろすの今度でいいよ。薬のほうが大事でしょ!とりあえず薬だけ渡すわ」とまさかの結構な額のお金をツケにしてくれて先に薬をくれる。(このあと速攻お金払ったけど)

などなど、他にも色々理由をあげるとキリがないんですが、最初は家の帰り道だからという理由でふと訪れて、そして「なんだこの人はおせっかいやな…!」と思っていた僕もだんだんと行くうちにおじさんのコミュニケーションにやられてしまいました。

やっぱり自分というものをちゃんと覚えていてくれその人に対して向き合ってくれるって嬉しいですもんね。

自分もwebのサービスに関わっているものとして、一人一人に目を向けて対応することの大事さは知っているつもりでしたが、実際に実行できているかというとできていないんですなこれが…!

なので、改めてなぜ自分がクレジットカードを使えない不便な薬局に通うのか、改めて理由を考えて密着軸の大切さに気づかされました。

そして、この薬局にクレジットカードがついに導入される…!もはや鬼に金棒…!

そう、そしてこの不便だった商店街の薬局についに最近クレジットカードが導入されたんです。

マジで不便だと思いつつ、おじさんの魅力で通っていた薬局にクレジットカード払いがあるなんて…!最高じゃないか…!

支払い方法という点だけで言うと、他のお店と同じになっただけかもしれませんが、それを補うくらいの密着軸のコミュニケーションしていたこの薬局は、他のお店と比べて今後さらに固定客が増える予感がしまんもす。

例に漏れず僕も大歓喜ですからね。

ちなみになぜ、今になってクレジットカードを入れたのか気になったので聞いてみたところ、

今までもずっとクレジットカード決済入れようと思ってたんだよね。

 

ほら、うち現金だからみんなコンビニとかにおろしにいくじゃない?

それが、すごく申し訳なくてさ。

 

正直手数料は高いけど、いいやと思ってこの機会に入れてみたよ!

 

ちなみにPayPay?も使えるようにしたよ笑
よくわからないけど笑

 

とのことで、まさかおじさん、僕らがお金おろしにいくの気にしてたのか…!

不便でも、小さくても、きちんと一人一人のお客様に寄り添えば選ばれる理由になる

 

今回、自分の経験を通して、密着軸の強み作りが上手くできているなと思ったので事例として記事にしてみました。

自分自身が客として、不便さを感じつつもそれを上回る魅力があれば選んでしまうんだなということを身をもって勉強させてもらいました。

もちろん、それだけが正解ではないとも思いますし、価格や商品で選ぶ人ももちろんいます。

僕にとっては今回は便利さや金額ではなく、人でえらんでしまったというだけの話なので…。

 

覆面パンダ

これからも僕はこの商店街にある小さな薬局のおじさんの元に通おうと思います。

おじさん、いつも勉強させてもらってます!!!

グラッツェ!!!

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