どうも、嫁にそそのかされて髪を茶髪に染めてしまったサラリーマン、覆面パンダです。明日から会社どうしよう。
さてさて、今回は前編の記事に引き続き、人気アートディレクターNASUの前田高志さんにインタビューの後編になります。
覆面パンダ
前田さんが仕事をするうえでの理念とは?
前田さん
覆面パンダ
前田さん
仕事を楽しむっていうのは常に考えていて、どんな小さな仕事でも面白くするっていうスタンスです。
任天堂時代でも、「どんな仕事でもいかに楽しむか、楽しませるか」を考えていましたね。
覆面パンダ
前田さん
勝手にカメラ持ち出して嫁をモデルに見立てて撮って、それを仕事にちょっとつかってみたり笑
あとは、【某サッカーチーム】のスポンサーに任天堂が入っていたんですが、オフィシャルファンブックの仕事で、そこの企画から考えたんですけど。
遊び心をいれて、オフィシャルブックのサッカー選手の集合写真をwiiのmiiを使って、任天堂の広告ページでmiiでまったく同じ構図で再現してみたりとか。
すごい反響ありましたね笑
覆面パンダ
前田さん
覆面パンダ
独立前と独立後は何か変わったことはありますか?
前田さん
覆面パンダ
前田さん
社内でも広告だったりなど、限られた条件の中で色々やっていたのですが、独立したことで、本当に自分がやりたい仕事をできるようになりました。
そういう意味で自由、ですね!
覆面パンダ
前田さん
朝、何時に起きてもいい、的な笑
覆面パンダ
前田さん
めちゃちゃデカいですね笑
会社だと結構拘束されるんですよね。
昼休みしか外に、出れなかったので
僕、本屋とかフラッと出かけてみたいし笑
覆面パンダ
その気持ちすごいわかります笑
では「人との出会い」に関してはどうでしょう?
前田さん
出会いはというと、知り合いや友だちの会社に遊びに行ったりなど、色々な会社に行けるようになったので、そこで出会いがあって仕事の声をかけてもらったりとかですね。
今まで社内の場合だと印刷関係・広告関係ばっかりとの出会いだったので、独立しなければ知り合えなかったような業界の人たちと知り合えてますね。
それがとても楽しくて。
それこそ、パンダさんとも独立したりしなければ会えてなかっただろうし笑
覆面パンダ
前田さん
今では某有名IT企業に仕事ついでに遊びに行ったりとか笑
独立してからの仕事を通して、ホントに自分の世界が広がりましたね。
これからのNASUの展望はなんでしょう??
前田さん
覆面パンダ
前田さん
うーん、イメージとしては中小企業のデザインに困っている&デザインに理解がある会社を見つけて、月の半分くらいはそこの会社にいったり、やり取りするくらいガッツリ関わってその会社をデザインでよくする!
そんなデザインコンサルとかをやりたいですね。
覆面パンダ
前田さん
そうそう。ユニクロみたいな大きい企業も、デザイナーを社長の右腕のポジションに置いたりとか、色々しているんですよ。
海外ではそういうのが割と多いんですけど、日本はまだまだそういう会社はあまりないんですよね。
覆面パンダ
前田さん
わりとデザインというと「ロゴ」だけ作る、とかが多いんですけど僕はもっと全体のデザインを見たいんですよ。
細かいところまで。ブランディングまで手掛けたいですね。
だからそういう人や会社を今探しています。
覆面パンダ
確かサイトの実績でも書かれている「ブッチャー」さんはガッツリ手掛けられてましたよね?
前田さん
そうそう!普通はメニューのデザインなどは任せてくれないんですけど、ブッチャーさんではそういった細かいところまでさせていただきました。
今後はそういうガッツリとデザインをさせていただける会社さんの全体のデザインを見て、会社の成長のお手伝いをしたいんです。
覆面パンダ
前田さん
そうですね。なので単発の依頼ではなく、パートナー契約を結んでガッツリやっていきたいです。
覆面パンダ
前田さん
ズバリ!前田さんの強みとは?
前田さん
覆面パンダ
前田さん
「仕事を楽しむ」というスタンスにつながるのですが、「提案する」のが好きなんですよね。
こうしてください!ってだいたいデザインの仕事をやっているとクライアントから言われるのですが、その仕事の本質をまず考えるんです。
「本当はこうしたいんじゃないか?」だからこういう依頼をしてきているのかな?って疑っちゃうんですよね。
先方が希望しているだけのデザインを作るだけじゃなくて、「本当に望んでいるのはこうなんじゃない?こうしたほうがもっと良くなると思うんです」という自分のアイディアも盛り込んだデザインもセットで、2つの提案を良くしますね。
前田さん
先ほど話した提案の際に、別の企画のアイディアや意見を言うだけでなく、実際に完成した図や形も僕は作って提案するので、そこが僕の強みである「アウトプット」になります。
覆面パンダ
クライアントも、依頼したことに対して別の意見を言われるだけでなく、ちゃんと意図をくんだ実物を用意されると「確かに!」ってなりやすいですもんね。
前田さん
任天堂時代も、僕は決して弁が立つタイプでなかったんです。
じゃあ何でプレゼンするかというと、「作ったもの」を見せるなんですね。
大体それを見せると「ああ!それいいね!○○に使えるね!」だったり、向こうが勝手に理由づけやコンセプトまで決めちゃってくれたり笑
前田さん
まぁ、つまり「いいものを作って見せたら、それで良くなる」んですよ笑
覆面パンダ
前田さん
覆面パンダ
前田さん
実際、デザイナーやクライアントはともかく、
一般の方はデザインのコンセプトとか考えて見ないじゃないですか。
ただただ、いいデザインを作れるかどうかなんですよね。
だから任天堂時代に、後輩とかからは僕のプレゼンのやり方が結構衝撃的だったらしくて笑
覆面パンダ
前田さん
「あんなに感情的なプレゼンでいいんですか?」って言われてました笑
みんな論理的に淡々と説明しているのに、僕の場合は作ったものをただ前に出して「いいでしょう~?これ!」だけ言って、理由やコンセプトなどを言わないで見せるだけというか笑
覆面パンダ
僕には無理な手法ですわ…!
前田さん
覆面パンダ
「修正に強い」というのはどうでしょう?
前田さん
やっぱりむちゃくちゃうるさい会社にいたので笑
覆面パンダ
前田さん
若くして独立したデザイナーさんってあんまり修正しないらしいんですよね。
もちろんちゃんと修正する方もいらっしゃるかと思いますが、クライアントさんたちに聞くところによると「自分たちの色」を持っているからデザインの修正をしたがらない方が多いらしいんですよ。
覆面パンダ
前田さん
だから、クライアントからも「いいデザイナー」はなかなかいないけど、前田さんで良かったと言ってくださることも多くて…。
覆面パンダ
前田さん
ありがたいことです。
修正したら良くなることって多いんです。
だから本来は修正って嫌なことじゃないんです。だって良くなるんだから。
変にこだわってしまって仕事を「自分の作品」にしてしまうと、修正することが嫌になってしまうんだろうなと思います。
自分の作品ではなく、クライアントのものなんです。
覆面パンダ
そうですよね。
依頼を受けているとはいえ、本来はクライアントが望むものを作ることが大事ですからね。
覆面パンダ
ちなみに、クリエイティブにめちゃくちゃうるさいっていうのは、どんな感じなのでしょうか?
やっぱり、成果物を提出したら先輩か上司から「なんだこの作品は!やり直せ!!何回でもだ!」とかそんな感じですか??
前田さん
そうですね笑
かなり厳しかったです。
その反面、いいものをつくることには寛容なので、「いいものを作れるならいくらでも時間をかけろ」っていう社風でしたね。
本当に時間をかけすぎると怒られますけど笑
覆面パンダ
前田さん
意思疎通がすごい楽でした。
会社を辞めて社外に出てから、全然話が通らない人が多いので、任天堂のすごさに気づいた部分はありますね。
覆面パンダ
前田さんもそうなんですけど、任天堂に所属するすべての人がクリエイティブに足して妥協をしないんですね…!
このインタビューで僕が持っていたイメージがかなり変わりました!
前田さん
ちなみに…当時、僕がディ○ニーとかかわりのある制作会社さんと仕事をしたときのエピソードなのですが、
担当した仕事が終わった時にそこの方から、「前田さん…ディズ○ー越えました笑」って言われました。
何が超えたんや笑って感じですけど、こだわりがすごかったらしいですね。
覆面パンダ
前田さん
覆面パンダ
話は変わるのですが、「HUNTER×HUNTER」で一番好きな念能力はなんでしょうか?
前田さん
覆面パンダ
前田さん
僕一番好きなマンガの作品がハンターハンターなんですよ。
ちなみに、好きな念能力は、バンジーガムとドッキリテクスチャーですね。
覆面パンダ
前田さん
だって最強じゃないですか。彼。
彼の能力は生活でも使えるし、汎用性も高いし。
キルアの電気の能力も好きなんですが、あれは充電切れたら弱いですし、
あんまり生活の役に立たなそうだなと。
また、団長のスキルハンターも迷ったんですが、
あれはちょっとずるいから選びませんでしたね。
やっぱり決め手は私生活で役立つものです。
ちなみに僕のハンターハンターの好きなシーンは、東ゴルトーでのピトーが怪我をしてしまったコムギを治している最中に、
ゴンとキルアが突入してきて、戦闘になりそうなんですが、ゴンがコムギの怪我が治るまで、「1時間、ここで待つ!」と座って宣言したシーンですね。
あれは、熱いですよねー!揺るぎない心…!って感じました。
覆面パンダ
なるほど…!
ちなみに僕の好きなシーンというかお話しは、ヨークシンシティのあたりですね…。
あのころがピークといってもいいんじゃないかというくらい、マフィアの地下オークションを旅団が襲撃してからの、ウヴォーギンVSクラピカそして、再度旅団のオークション襲撃。そして「俺でなきゃ見逃しちゃうね…」からの団長VSシルバ&ゼノという激熱なバトルまで、一切無駄なシーンがないといっても過言でないくらいの完成度だと僕は思ってますね。
いやー、早く続きが読みたくてしょうがないですよね。
前田さん
覆面パンダ
長くなったので割愛
前田さんがポケモンマスターならどのポケモンを選びますか?
覆面パンダ
前田さん
覆面パンダ
え!?
あ、「その他」行っちゃいます!?
ちなみに、どんなポケモンを…?
前田さん
覆面パンダ
前田さん
覆面パンダ
ソバカスがチャーミングなんですね。
前田さん
交換したり、対戦するとか、子供とやるのめっちゃ楽しくて、それで印象に残っていたかな。
覆面パンダ
いいな~~~!
うちは嫁とモンハンやるために、DS買ってあげましたけど今は完全に置物ですね。
前田さん
覆面パンダ
僕、ガチバトルでボコボコにされて以来
長くなったので割愛
こうして、パンダと前田さんの熱い夜は終わりました…。
まとめ
まず、前田さんのファンとしてインタビューを受けて頂いたことに無上の感謝を。
今回インタビューをして改めて感じたのが、デザインに対する前田さんの妥協のない想い。
そしてデザインを通して会社や仕事・クライアントの望みを最大限叶える姿勢のすごさでした。
僕自身、デザインやクリエイティブにそこまで関わってこなかった仕事だったので、いままでピンとこなかったのですがデザインが持つ可能性というものを今回、前田さんのお話を通してとても強く感じました。
僕の知り合いにも前田さんにロゴや写真のイメージ変更等、色々デザインしていただいた方も多くいますが、その方々のほとんどの人が「前田さんにして頂いてよかった」と感想をあげています。
ここからも、前田さんがクライアントのために全力でデザインに取り組んでいるからなのだな、と思いました。
覆面パンダ
覆面パンダ夫婦もぜひいつかデザインを依頼したい…!
自分のロゴやサイトの作成やブランディングなどお悩みであれば前田さんに依頼してみてはいかがでしょう。